
ラボのウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。私たちのラボでは、「ヒトの病気を深く理解する」ことを目指して、日々研究に取り組んでいます。 ヒトの身体の中で、組織や細胞がどのように複雑な構造や機能を発揮しているのか。そして、病気になるとそれらがどのように変化するのか──。こうした問いに対して、私たちはオルガノイドという技術を使ってアプローチしています。オルガノイドとは、ヒトの組織から取り出した1つの細胞から作られる、立体的なミニ臓器のようなものです。まるで身体の中の一部をラボに再現するように、がん、代謝、再生、発生といった多様な生命現象をモデル化することができます。
オルガノイドを通じて、
- 組織はどのように形作られるのか?
- 損傷した組織はどうやって再生するのか?
- 病気はどのように始まり、進行するのか?
といった問いに答えようとしています。
ラボには医学、生命科学、バイオエンジニアリングなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集い、活発な議論を交わしながら研究を進めています。細胞を“つくる”ことを通じて、生命を理解したいという人には、とても刺激的な環境だと思います。まだ誰も答えを知らない問いに挑みたい方、ヒトの病気を“分子”だけでなく“組織”として理解したい方、ぜひ、私たちのラボをのぞいてみてください。
慶應義塾大学医化学教室 教授 佐藤 俊朗